
おおくにぬしのみこと
大国主命
国づくりと縁結びの大神
この神様の基本
- 別称・表記
- 大国主命/大穴牟遅神(おおあなむぢ)・葦原色許男・大物主神 ほか多くの別名
- ご利益
- 縁結び・商売繁盛・医薬
- 司る力
- 縁結び・夫婦和合・商売繁盛・医薬・国土経営。人との「ご縁」を司る大神。
- 主な神社
- 出雲大社(島根)を総本社に、全国の大国主を祀る社。神在月の縁結び。
- 五行・陰陽
- 土の陽(人格の一の位が 5・6、総格が奇数のとき)
象徴の色
深紅・白
季節
神在月(旧暦十月)
自然物
因幡の白兎、稲穂、出雲の海
数
六
神話 ― 大国主命の物語
須佐之男命の血を引く神。有名な「因幡の白兎」では、毛をむしられて泣く兎に、傷を治す方法を優しく教えて助けます。心の優しさで知られる神です。
その優しさゆえに、意地悪な八十神(やそがみ)の兄弟たちに妬まれ、二度までも殺されますが、母神の力でそのたびに蘇生。さらに根の国へ逃れ、須佐之男命が課す蛇の室、火の野原といった数々の試練を、妻となる須勢理毘売(すせりびめ)の助けを借りて乗り越え、ついに一人前の神として認められます。
地上に戻った大国主命は、小さな知恵の神・少彦名命(すくなびこな)と協力して国づくりを進め、葦原中国(あしはらのなかつくに)を豊かな国に育て上げました。最後は天孫にその国を譲り(国譲り)、自らは出雲の地に鎮まります。幾多の苦難を愛と忍耐で乗り越えたその生涯から、縁結びの神として絶大な信仰を集めています。
大国主命に守られる人
あなたは、優しさと忍耐で人の縁を結ぶ人。人とのつながりこそが最大の宝となる運勢です。困っている人に手を差し伸べれば、巡り巡って大きな福となって返ってきます。
傷ついた兎を助けた優しさと、幾多の試練を耐え抜いた忍耐——その両方があなたの中にあります。人とのつながりこそが、あなたにとって最大の宝になります。見返りを求めず誰かに手を差し伸べれば、その親切は巡り巡って、大きな福となって返ってきます。困っている人を見過ごせないあなたの心が、良縁を引き寄せます。
恋愛・ご縁
十柱の中で、最も恋愛運に恵まれた守護神です。ただしそれは「モテる」という意味だけではありません。困っている人を放っておけない優しさが縁を呼び、その縁が人生を変えていく——そういう作られ方をしています。神話の大国主命も、白兎を助けたことが妻・八上比売との縁につながりました。恋の始まりは、たいてい親切からです。注意点は、優しさゆえに断れないこと。好意を寄せられると情が移ってしまい、本命でない相手と長く付き合ってしまうことがあります。大国主命には多くの后がいましたが、彼の本当の伴侶は、根の国の試練を共に越えた須勢理毘売でした。あなたにとっても、苦しいときに横にいてくれた人が本命です。
仕事・天職
人と人をつなぐ仕事すべてが天職です。営業、仲介、人事、コンサルティング、医療・薬・福祉、そしてチームをまとめる立場。専門技能一本で立つより、「あの人に聞けば誰かを紹介してくれる」という位置に立ったときに最も稼げます。もうひとつの特徴が、二度殺されて二度蘇った再起力です。事業や職を失っても、必ず人が手を差し伸べてくれる強運があります。だから、多少のリスクは取ってよい守護神です。
金運とお金の使い方
人脈がそのまま財布になる金運です。直接的な儲けより、人を介して回ってくるお金のほうが大きくなります。したがって、交際費と紹介への御礼はケチらないこと。ここを削ると、収入の水路そのものが細ります。一方で、頼まれると保証人や共同出資を引き受けてしまう危険があります。大国主命の守り子が金銭で失敗するときは、ほぼ例外なく「人の頼み」がきっかけです。人助けとお金の貸し借りは、はっきり分けてください。
気をつけたいこと
自分を後回しにしすぎることです。八十神にいじめられ続けた大国主命のように、周囲に譲りすぎて損な役回りを引き受けがちです。優しさは武器ですが、断らないことは優しさではありません。もう一つ、最後に国を譲って身を引いた神であることも覚えておいてください。あなたには、自分が築いたものを手放してしまう傾向があります。功績はきちんと自分のものとして主張してよいのです。
開運アクション
- 一困っている人に、見返りを求めず一つだけ手を貸す。この神の力が最も直接的に動きます。
- 二旧暦十月(神在月)に縁結びの祈願をする。全国の神々が出雲に集まるとされる時期です。
- 三しばらく会っていない人に連絡を取る。この守護神の運は、休眠していた縁から動き出します。
参拝のヒント
出雲大社が総本社。ここだけは「二礼四拍手一礼」と、拍手が四回である点に注意してください。縁結びで有名ですが、この神が結ぶのは恋愛だけでなく、仕事・友人・お金といったあらゆる「ご縁」です。願うときは相手の条件を並べるより、「どういう関係を築きたいか」を伝えるほうが、この神には届きます。
相性の良い守護神
身近な人の守護神がわかったら、こんな組み合わせも見てみてください。
よくある質問
Q. 縁結びの神なら、必ず結婚できますか?
A. 縁は結婚だけを指しません。この守護神が示すのは「人を介して運が開ける」という性質です。実際、大国主命の守り子は、転職も住まいも大きな買い物も、人の紹介で決まることが多い傾向があります。
Q. 別名がたくさんあるのはなぜですか?
A. 大穴牟遅神、葦原色許男、八千矛神、大物主神など、大国主命は非常に多くの名を持ちます。これは、各地で信仰されていた土地の神々が、出雲の大神のもとに統合されていった歴史の名残と考えられています。それだけ広く信仰された神ということです。

