
すさのおのみこと
須佐之男命
荒波を越える勝負の神
この神様の基本
- 別称・表記
- 須佐之男命/建速須佐之男命・素戔嗚尊(すさのおのみこと)
- ご利益
- 勝負運・困難突破・厄除け
- 司る力
- 勝負運・困難突破・厄除け・縁結び・五穀豊穣。荒波を越える力。
- 主な神社
- 八坂神社(京都)、氷川神社(埼玉)、須佐神社(島根)など全国の社。
- 五行・陰陽
- 水の陽(人格の一の位が 9・0、総格が奇数のとき)
象徴の色
藍・黒
季節
台風の季節(九月)
自然物
海、嵐、八重垣
数
八
神話 ― 須佐之男命の物語
伊邪那岐が鼻を洗ったときに生まれた、海原を治めるよう命じられた神。しかし母・伊邪那美を慕って泣きわめき、高天原では田の畔を壊し、神聖な機織り場に皮を剥いだ馬を投げ込むなど乱暴を働き、姉・天照大御神を天岩戸に隠れさせてしまいます。その罪により、高天原を追放されました。
地上の出雲に降り立った須佐之男命は、八岐大蛇(やまたのおろち)に毎年娘を食われ嘆く老夫婦と出会います。彼は娘の櫛名田比売(くしなだひめ)を妻に貰い受ける約束をすると、強い酒で大蛇を酔わせ、八つの頭を次々と斬り伏せて退治。その尾から現れたのが、後の三種の神器の一つ・草薙剣(くさなぎのつるぎ)でした。
乱暴者から英雄へ——須佐之男命は、櫛名田比売と結ばれて出雲に宮を建て、日本最古の和歌「八雲立つ 出雲八重垣…」を詠みました。荒ぶる力と繊細な歌心を併せ持つ、振れ幅の大きな神。困難が大きいほど燃え、絶体絶命を逆転する勝負強さを象徴します。
須佐之男命に守られる人
あなたは、困難が大きいほど力を発揮する逆境のヒーロー。普段は繊細でも、ここぞの場面で大蛇を斬る勝負強さを秘めています。迷ったら、恐れず一歩前へ踏み出しなさい。
困難が大きいほど燃え上がる、逆境のヒーロー——それがあなたです。普段は繊細で優しくても、ここぞという場面では八岐大蛇に立ち向かうほどの勝負強さを秘めています。迷いが生じた時こそ、恐れず一歩前へ踏み出してください。乱れた心は、声に出して歌ったり体を動かすことで、不思議と晴れていきます。
恋愛・ご縁
情の深さが、あなたの恋のすべてです。乱暴者と呼ばれた須佐之男命が、櫛名田比売のために大蛇に立ち向かい、日本最古の和歌を詠んだように——普段は不器用でも、大切な人のためには誰よりも激しく動きます。恋の始まりは、たいてい相手のピンチです。困っている人を見過ごせず、気づけば深く関わっている。そして守るべき相手を得たとき、この守護神を持つ人は劇的に落ち着きます。逆に、守る対象がないと荒れます。注意点は、感情の振れ幅の大きさ。愛情の裏返しで強い言葉が出やすいので、大事な話は感情が高ぶっているときにしないと決めておいてください。
仕事・天職
困難な現場、立て直し、突破が必要な仕事が天職です。営業の新規開拓、危機管理、現場監督、消防・警察・救急、スポーツ、そして誰もやりたがらない案件。整った環境ではむしろ持て余しますが、修羅場では圧倒的に頼りになります。組織との衝突は宿命のようなもので、高天原を追放された神が出雲で英雄になったように、場所を変えたとたんに評価が反転することがよくあります。今の場所で評価されないなら、それはあなたの能力ではなく場所の問題かもしれません。
金運とお金の使い方
波が大きい金運です。大きく稼ぐ力はありますが、守るのは得意でありません。使い方も豪快で、人のために気前よく出してしまいます。それ自体が縁を呼ぶので悪いことではありませんが、最低限の備えだけは別口座に分けて、手をつけられないようにしておくのが賢明です。ギャンブル的なものに強い引力を感じますが、この守護神が授けるのは「勝負運」であって「賭運」ではありません。実力で勝てる勝負にだけ出てください。
気をつけたいこと
衝動です。須佐之男命が高天原を追われたのは、力が悪かったからではなく、向ける先を間違えたからでした。あなたの力は本物ですが、感情のままに使うと、味方まで巻き込んで壊します。カッとなったときの離脱ルール——その場を出る、翌日にする——を自分で決めておいてください。もうひとつ、母を慕って泣きわめいた神でもあります。強さの裏に、人には見せない寂しさを抱えやすいタイプです。弱さを預けられる相手を、一人でいいので持っておくこと。
開運アクション
- 一声を出す。歌う、叫ぶ、大きく笑う。この神の荒ぶる気は、出すことで整います。
- 二体を強く動かす日を週に一度作る。運動不足はこの守護神を持つ人にとって、そのまま情緒の不安定につながります。
- 三厄年や勝負の前は、八坂神社・氷川神社など須佐之男命を祀る社へ。厄除けの力が最も強い神の一柱です。
参拝のヒント
京都の八坂神社、埼玉の氷川神社、島根の須佐神社をはじめ、全国に非常に多くの社があります。祇園祭は八坂神社の祭礼で、疫病を鎮める須佐之男命の力を今に伝えるものです。厄除け・災難除けの祈願に最も適した神で、勝負ごとの前に参るのも古くからの習わし。この神には、着飾らず正直に願うのが一番届きます。
相性の良い守護神
身近な人の守護神がわかったら、こんな組み合わせも見てみてください。
よくある質問
Q. 乱暴者の神が守護神というのは不安です。
A. 須佐之男命の物語は、乱暴者で終わりません。追放された先で大蛇を退治し、妻を得て、和歌を詠む——荒ぶる力が英雄性に転じる過程こそが本題です。この守護神が示すのは「使いようで最強になる力」であって、乱暴さそのものではありません。
Q. 厄除けの神と縁結びの神、どちらなのですか?
A. 両方です。八岐大蛇という災いを退けて櫛名田比売と結ばれた——災難を祓うことと縁を結ぶことが、この神においては一つの物語になっています。だからこそ、悪縁を切って良縁を得たいときに最も頼れる神とされます。

