やおよろずのもり

八百万の杜

前世の姿

かんなぎ

神と人のあいだに立った者

前世の情景

あなたの魂は、社の奥の暗がりに座していました。焚かれた火の匂い、床を這う冷たさ、外から届く風の音。人々はあなたの前に膝を折り、あなたの口から出る言葉を、神の言葉として聞きました。あなたが語ったのではありません。あなたを通して、何かが語ったのです。その役目は名誉であると同時に、逃れられない務めでもありました。

背負っていたもの

人と、人ならざるものとの境目に立つこと。村に病が出れば祈り、雨が降らねば祈り、誰かが死ねばその魂を送りました。自分のために祈ることだけは、生涯許されませんでした。

現世に持ち越した性質

人の感情や場の空気を、言葉より先に感じ取ってしまう性質が残っています。相談を持ちかけられることが多く、自分でも理由がわからないまま、人の痛みを引き受けてしまう。直感が理屈より先に答えを出すのも、この魂の名残です。

魂に残る癖

自分の望みを口にすることに、深いためらいがあります。他人のためには全力を出せるのに、自分のためとなると急に力が抜ける。前世で「自分のために祈らない」ことを課された魂は、現世でもその癖を持ち越しています。

この魂が惹かれるもの

静かな場所。古い社。夜明け前の空気。人の多い場所で消耗し、ひとりになると回復するのは、この魂の作りによるものです。

※ 伝統的な姓名判断に「前世を読む流派」はありません。これは『古事記』『日本書紀』の八百万観——山にも川にも木にも石にも神が宿るという考え方——を土台に、 八百万の杜が独自に組み立てた読み物です。前世の実在を主張するものではなく、 ご自分の性質を別の角度から眺めるための、物語としてお楽しみください。

あなたの前世を視る

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