前世の姿
風
かぜ
風
どこにも属さず、すべてを通り抜けたもの
前世の情景
あなたの魂は、掴まれることがありませんでした。海を渡り、山を越え、都の路地を抜け、誰の家にも入り、誰の家にも留まらなかった——それがあなたです。あなたは種を運び、匂いを運び、遠くの国の便りを運びました。誰もあなたに礼を言いませんでした。あなたがそこにいたことを、誰も知らなかったからです。
背負っていたもの
運ぶこと。そして、留まらないこと。ひとつの場所に属してしまえば、それはもう風ではありません。自由であることは、あなたにとって選択ではなく、存在の条件でした。
現世に持ち越した性質
縛られることを本能的に嫌います。所属より、自分の裁量を重んじる。場の空気を読むのが速く、どんな集団にもすっと入れるのに、深く根を下ろすことはありません。切り替えが驚くほど早い。
魂に残る癖
根無し草の寂しさが、時折ふいに訪れます。どこにでも行けるということは、帰る場所がないということでもある。また、掴みどころがないと言われ、大切な人を不安にさせてしまうことがあります。
この魂が惹かれるもの
旅。高い場所の風。窓を開けること。同じ景色が続くと、理由もなく遠くへ行きたくなるはずです。
※ 伝統的な姓名判断に「前世を読む流派」はありません。これは『古事記』『日本書紀』の八百万観——山にも川にも木にも石にも神が宿るという考え方——を土台に、 八百万の杜が独自に組み立てた読み物です。前世の実在を主張するものではなく、 ご自分の性質を別の角度から眺めるための、物語としてお楽しみください。