前世の姿
狼
おおかみ
獣
群れを率い、雪の尾根を渡ったもの
前世の情景
あなたの魂は、人ではありませんでした。凍てついた尾根に立ち、白い息を吐き、風下の匂いを読んでいた——それがあなたです。群れは十数頭。老いたもの、幼いもの、傷を負ったもの。全部連れて、次の谷まで渡らねばなりませんでした。仲間を置いていくという選択肢が、あなたの頭には無かったのです。
背負っていたもの
率いること。そして守ること。どの道を選ぶかを決め、選んだ結果を全部背負う。飢えた冬、あなたは自分の取り分を最後に回しました。それが群れを率いるということでした。
現世に持ち越した性質
仲間と決めた相手には、理屈を超えて忠実です。組織や家族といった「群れ」を強く意識し、そこから外れた者への線引きははっきりしています。上下ではなく、信頼で人を測ります。
魂に残る癖
群れに属せない時期の孤独が、この魂には堪えます。人間関係を切るのは得意でも、切ったあとの静けさに弱い。また、裏切りに対する痛みが人一倍深く、一度失った信頼を戻すのに長い時間がかかります。
この魂が惹かれるもの
夜。冬。高い場所。少人数で深くつながること。大人数の浅い付き合いには、驚くほど疲れるはずです。
※ 伝統的な姓名判断に「前世を読む流派」はありません。これは『古事記』『日本書紀』の八百万観——山にも川にも木にも石にも神が宿るという考え方——を土台に、 八百万の杜が独自に組み立てた読み物です。前世の実在を主張するものではなく、 ご自分の性質を別の角度から眺めるための、物語としてお楽しみください。